時の流れ

 

1分は60秒、
1時間は60分、
そして1日は24時間です。

「なに? 当たり前のことでしょうよ」

 

そう、物理的な時間の量は、
世界のどこであっても同じです。

 
 

ただ……。

「ただ、どうしたの?」

 

同じ人物であっても、
幼いころの「時の流れ」と、

年老いてからでは、
まったく違います。

 

「ああ、わかるよ。
小学校の頃の夏休みはさ、
気が遠くなるほど長かったな。

ところが、今じゃ、夏どころか、
1年がさ、あっちゅう間だ。

気が付いたら、
棺桶の中だったりして……。
   笑えねぇな」

 

そう、物理的な時間は同じであっても、

「感覚的な時の流れ」は別物です。

 

他にも、
楽しい時間は短いのですが、

怒られている時や、
嫌な仕事をしていると、

5分がこれほど長いものかと
感じるものです。

 

では、物理的な時間でさえ、
工夫次第で伸ばせるとしたら、

どうします?

 

「いやいやいや、それは無理でしょ。
タイムマシーンなら
SF小説であるけどさ、

時間を物理的に伸ばすなんて、
どこからどうみても不可能でしょ」

 

では、どうしてお金持ちと
貧乏人に分かれるのでしょうか。

 

どちらも、1日24時間。

 

同じ時間を過ごしているのに、
時給に大きな差が出るのは
どうしたわけでしょう。

 

「そりゃ、運が良かったか、
才能があったからでしょ。

自分らとは違う。考えても無駄だな」

 

イメージです。
自分らとは違う、土台無理。

そう思うなら、未来は間違いなく、
暗澹(あんたん)とした未来になります。

思考は現実化してゆくものです。

 

過去は、
どんな工夫をしたとしても、
どんなに努力したとしても、

変更することはできません。

 

しかしながら、
これから先の人生は、

変化可能です。

 

どんな未来を生きていたいか、

それは、どんな未来を
イメージしてゆくかに
係っています。

 

「理想の未来ねぇ。

働かないで、遊んで暮らせて、
お金に苦労しないで、
女にモテモテで、
人さまには、尊敬される。

    って、ところかな」

 

なるほど……。

<働かないで>という項目は、
安易に肯定できませんが、

その他の項目においては
左程、難しくはありません。

 

物理的な時間を増やせば、それでいい。

 

お金に苦労することがなくなり、
人さまの為に汗を流せば尊敬され、

尊敬される貴方は、
女性にも好かれることでしょう。

 

「さっきから、
物理的な時間を延ばすって、
言ってるけど、

一体全体、何の話をしているの?

不可能な前提はさ、
  聞いていて不愉快だよ」

 

一代で巨万の富を築きあげた方々は、

全て物理的な時間を増やす術を
利用されています。

 

いったいどうやって?

①アイデアを思いつく

②ビジネスモデルを構築する

③団体を構築する

 

たった、3つのプロセスです。

 

この3つのプロセスで、
宗教団体や学校法人、
そして政治団体や会社組織は誕生し、

そのトップやトップの周辺は

自らの労働時間給を超えた
利益や影響力を
上げているのです。

 

そして、宗教団体の開祖は

その死後も宗教団体に
影響を与え続けています。

 

イエス・キリストは
死後2000年近く経っているのに、
世界標準の時間はキリスト誕生年。

その影響力は、
物理的な「時の流れ」を
超越しています。

 

「確かに、今年は2016年……。

キリスト生誕2016年
ってことだよな。
言われるまで気づかなかった。

って、言うか、そんな偉人のことは
どうでもいいの。

一般庶民の自分らがどう、
物理的に時間を延長できるか
って、ことだろ。

話しをさ、大げさにして
     誤魔化さないでよ」

 

法則は、ことの大小を選びません。

 

大きな変化も、
小さな変化であっても、

同様な効果をあげるからこそ、
法則の法則たる所以です。

 

上場企業や
コングロマリットの学校法人、

そして宗教団体や政治団体であっても、

集団であることに変わりありません。

 

どんな偉人であっても、

知の巨人であっても、

単独では何の影響力も持ちえない。

 

つまり、複数であるからこそ、
影響力がある。

 

具体的に申し上げれば、
こうした団体は

加盟者の「時間」を少しづつ
集めるからこそ、

トップやトップの周辺は、

自らの労働時間を超えた

利益や影響力を上げ得るのです。

 

「人を使うってことね。
はぁ、黙って聞いてりゃ、
無理難題だよ。

起業しても、8割9割が
つぶれてゆくものだよ。

そんな無茶に家族を
巻き込むわけにはいかねぇんだよ。

こちとら家族持ちだからな」

 

そこで、兼業大家さんです。

配下に置くのは、
人ではなく「貸家」です。

 

貸家からの家賃は、
皆さんの時間を物理的に
延長してくれます。

 

考えてもみてください。

 

家賃は収入の25%内外を、
多くの労働者の財布から
持ち出して行きます。

 

つまり、貸家を所有している方々は

店子の皆さんから
25%の労働時間を頂戴しているのと、
同様なのです。

 

無論、家賃に見合う貸家を
維持し続けなければなりませんが、

それは対した問題ではありません。

 
 

ここ最近、空き家の問題が、
ことさら強調されていますが、
 

空き家が継続しているのは、
貸家のレベルを超えていないからこそ、
入居者が申し込まないのです。

 

高い賃貸需要の貸家を、
市場価格よりも安く取得し、

維持管理に手を抜かなければ、
それでいい。

 

売買に冷や汗を流す必要はないので、
本業を続けながら貸家業は両立可能。

 

本業で一般サラリーマンと
同様の収入を得た上で、

兼業大家さんで稼いだ利益は、
次の貸家取得資金にする。

 

つまり、借金の雪だるまではなく、
「資産の雪だるま」
を実現すればいい。

 

本格始動したなら、
7年前後で本業の手取り収入を
超えることでしょう。

 

ご理解いただけたでしょうか?

 

時給収入に家賃収入を
追加することこそ、

皆さんの悩みを解決する、
一番の近道なのです。

 

私は、
いつまでも兼業大家さんに
寄り添って生きていたいと
考えています。

藤 山 勇 司

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