「決戦は２０２４年」
２０２２年２月２４日、
ロシアがウクライナに侵攻してから、５５１日。
ウクライナは、
「長いものには巻かれろ」
と、弱者の生存戦略をとることなく、
巨象であるロシアに立ち向かい、あろうことか、
８月末現在、ロシアを打ち負かそうと、反転攻勢に打ってでています。
自由を守る。
理不尽な要求は、断固として撥ねつける。
例え、被害があったとしても。
ブルーとイエローに二分されたウクライナの国旗を目にするたび、
☆闘う意思をしめさなければ、
誰も助力しようとはしない☆
冷徹な現実を思い起こします。
日本からウクライナまでの距離は８１７２キロ。
遠い遠い、異国の地の紛争。。。
いえいえ、
日本も他人事ではありません。
台湾海峡は日本の重要なシーレーンです。
もしも、
中国共産党が台湾を併合し、
尖閣諸島を奪い、南シナ海を自国の領海に併合すると、
日本国の存立基盤が脅かされます。
「いやいや、中国だって、馬鹿じゃないんだからさ、
そんな無謀な台湾侵攻なんてしないでしょ」
確かに、
不動産不況に端を発し
金融危機
国内景気ダウン
輸出激減
相次ぐ台風による大洪水
５つのどうしようもない、混乱に見舞われた中国共産党に
台湾武力侵攻に打って出る余裕は、
殆どありません。
しかしながら、
台湾が自ら、
中国と一国二制度を受け入れ、
中国共産党の軍門に下るとしたら、
西側諸国は手を出せるはずもありません。
その試金石こそ、台湾総統選挙です。
現在の祭英文・台湾総統率いる民進党は台湾独立派であり、
国民党は、親中国共産党派です。
昨年１１月に実施された統一選挙では親中派である国民党の圧勝。
民進党は、思わぬ苦杯を舐めました。
中国共産党は、孫子の兵法よろしく、
「闘わずして勝つ」
を信条とし、
台湾総統選に金と人を注ぎ込み続けています。
愁眉の台湾総統選挙の投票日は２０２４年１月１３日です。
投票日まで、１３９日しかありません。
仮に、中国共産党よりの国民党が勝利すると、
政治的に台湾は中国共産党の風下に立ち、台湾海峡航路に何らかの制限がかかる可能性が萌芽してしまいます。
ここで、与党・民進党と野党・国民党の支持率の変化を見てみましょう。
昨年１２月 今年７月 今年８月
与 党 民進党 頼清徳 ３０％弱 ３５．６％ ４３．４％
野 党 国民党 侯友宣 ４０％近く ２０．４％ １３．６％
第三勢力 台湾民主党 柯文哲 ２６．４％
なんと、昨年の統一選挙の野党支持率は４０％近くあったのですが、
現在は１３．６％。第３勢力である台湾民主党の柯文哲さんの支持率の半分程度まで、台湾国民に見放されてしまいました。
与党・民進党の支持率が急回復した理由は、３つ。
第一 ☆自民党副総理、８月８日訪台時講演☆
自民党副総理である麻生太郎さんの力強い発言です。
「今ほど日本、台湾、米国などの有志国に強い抑止力を機能させる覚悟が求められている時代はない。もっとも大事なのは、台湾海峡を含むこの地域で戦争を起こさせないことだ。特に台湾と密接な関係にあり隣人である日本が、率先して、中国を含めた国際社会に向けた発信を続けることはきわめて重要だ」
麻生さんはスピーチの翌日、台湾副総統の頼清徳さんと会談しました。
頼さんが 『日本は信頼できるパートナー』と語ると、
麻生氏は、人気漫画『ワンピース』を持ち出し、
『主人公のルフィは２０年、一度も仲間を裏切らず、長い時間をかけて仲間を増やしてきた』
と、応じ、台湾民衆の心を掴みました。
第二 中国経済の明らかな変調
恒大集団や碧桂園など、不動産会社の経営危機に端を発し、金融危機も垣間見える中国から今後は利益を得られないのではないか？
国民党を支えていた台湾エスタブリッシュメントの人々も、中国共産党と手を携える未来に不安を抱き始めました。
これは、ロシアの思惑通りに進まないウクライナ情勢が大きく影響しています。
第三 アメリカの中国半導体規制が実行され始め、台湾企業が脱中国を開始
台湾企業は脱中国を実行しています。
事実、２０１０年に台湾企業は、年間１４６億ドルを中国に投資していたのですが、
２０２１年の投資金額は、年間５９億ドル。
６０％減少しています。
中国で減少した投資はインド・東南アジアそして日本に振り向けられています。
・ことなかれ主義
・長いものに巻かれるが吉
・日和見主義ではなく
独立の脅威には、例え、大国中国であっても妥協せず、徹底的に抗う意思を欧米諸国に示している。それが、台湾の現在の状況だと判断します。
加 油 台 湾！
以上、略儀ながら台湾の民主主義と自由を心の底から支持しつつ。
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