興味深い記事を目にしました。
「どんな内容?」
それは、宇宙が拡大し続けている
理由に対する一考察です。
「また、小難しいことを……」
まぁ、そう言わないで。
もうすぐ、ゴールデンウィークです。
5月1日と2日の2日間、
有給休暇を申し出れば、
連続9日間の休暇になるのです。
俗世から、少しだけ距離を取り、
悠久の宇宙に思考を傾けてはみませんか。
「まぁ、いいけど、それで何?」
”ビッグバン”
おおよそ140億年前、
何もない空間の一点が大爆発を起こし、
この広大な宇宙が生まれました。
その現象のことをビッグバン
と称しています。
ただ、いつも疑問に思っていました。
先ごろ、アフガニスタンに投下された、
全ての爆弾の母と言われるMOAB、
そして、1945年広島や長崎に
投下された原子爆弾……。
どんなに、破壊的な爆弾であっても、
爆発から少しすると収束します。
にも係わらず、
ビッグバンの勢いは衰えていません。
140億年の間、ずっと光速のスピードで
拡がり続けているのです。
「何で、分かるの?
光のスピードで宇宙が
広がり続けているわけないでしょ」
超巨大な電波望遠鏡を使用すると、
何億光年先の映像を捉えます。
そしてナント、もう少しすると、
ビッグバン直後の映像も確認することが
可能だと言うのです。
もしも光速以下ならば、どんなに遠くを
見通す望遠鏡があったとしても、
その映像は既に、
こちらに届いていますから確認できません。
例えば、地球に届く陽の光は
8分前に太陽から発せられたものであり、
それ以前の光は、捉えようがないのです。
「まぁ、いいんじゃない。
宇宙は光の速度で拡大している。
それでいいでしょ。
大騒ぎすることでもないね」
確かに、事実は事実ですから、
それでいいのでしょうが……。
何か引っかかるんです。
先ほども申し上げましたが、
始まりがあれば終わりがある。
そして、爆発はすぐに収束に
向かうわけです。
にも、係わらず宇宙は
ビッグバンからこれまで、
光のスピードで拡がり続けている。
いったい、いつまで拡大し続けるのか…。
例えば、地上での爆弾の爆発は、
大気が周囲にあり、
爆発は徐々に威力を弱めます。
ならば、宇宙の向こうには何があるのか。
もし、何もないとしても、
宇宙空間には物質があり、
物質は重力を伴っています。
重力は物を引き付ける力ですから、
中心にむかって、収縮するはずです。
ところが、どんなに宇宙空間を調査しても、
収縮の気配さえない。
爆発直後から140億年間、
ずっと光速で拡大し続けているのです。
”いったい、なぜ?”
私は科学者ではありませんから、
疑問を抱えても解決する術がありません。
ずっと、
変だな、理屈に合わないな。
なんでだろう?
と、思い悩むだけでした。
「ほぉ……、すこしだけ、分かってきたよ。
つまりさ、宇宙って奴はビッグバンから、
ずっと、MAXで怒りっぱなしってことだ。
真っ赤な顔して、目を血走らしって、
Big BAaaaaNNN!!って。
ご愁傷さまだね」
まぁ、当たらずとも遠からずです。
誰だって、強弱はあります。
ピークを保ち続けるのは不可能です。
ところが、宇宙は、
気の遠くなるような時間、
持続しているのです。
「それで? それで終わりってのは無しだよ」
やっと、聞いていただけるようですね。
ありがとうございます。
そうした疑問に対する仮設を目にしたのです。
なんと!
☆☆時間そのものが、遅くなっている。
宇宙の拡大スピードは絶対的な速度は
遅くなっているものの、
時間の尺度が遅くなっているから、
光速で拡大し続けているように、
見えるだけ……☆☆
なんとも、
身も蓋もないような仮設なのですが、
妙に説得力があるのです。
光のスピードは1秒間に30万キロです。
時間の流れが同じだとしたら、
ビッグバン当時も
1秒間に30万キロだけれど、
もしも当時の絶対的なスピードが
100倍だとしたら、
当時の拡大スピードは現在時間の
1秒間に3000万キロかもしれず、
ずっと先には現在時間の
1秒間の光の速度は3mに
なるかもしれない。
そして、ついにはゼロ……。
時間が凍結することになる。
「えっ!? ずっと先って、いつよ」
どんなに早くても、100億年先でしょう。
「ははっ、驚かさないでよ。
生きてる間かもって、ちょっと焦ったぁ」
ただ……。
この仮説は、相対的な「時の流れ」について、
考えさせられました。
皆さんも、
ご経験あるのではないでしょうか。
小学校の夏休みの、
なんと長かったことか……。
太陽が昇ると同時に、外に飛び出し、
陽が落ちても、家に帰らず、
学校に行っていたことなんて忘れて、
野山を駆け回り、
1年が、1か月が、
1日のなんと長かったことか。
ところが、
最大9日間のゴールデンウィーク。
にも係わらず、
始まる前から、ゴールデンウィーク明けの
スケジュールを確認している始末です。
ビッグバンと、まるで逆。
人の人生とは、始まりはゆっくりと、
次第に早くなり、
老齢を迎える頃は、コマ送りのように
日々が過ぎてゆくのでしょう。
いったいなぜ?
”なぜ、人の人生とは
次第に早くなってゆくのか”
幼いころから、
疑問に思ったことは、
頭の片隅から離れない性格ゆえでしょうか。
ずっと、このことも考え続けて来ました。
私なりの結論は、
人の人生が年齢を経るに従い早くなる理由は
”経験”です。
結末が見えないアクションは
不安と期待が入り乱れ、
感覚的な相対時間は長くなります。
ところが、
既に経験済みのアクションは、
始まる前から結末を見据えているので、
経過する時間は短くなる。
期待も不安も抱かないのですから、
当然と言えるでしょう。
こうした状況は老いを早めてしまいます。
刺激のない生活は、
体力・思考力・免疫力を弱め、
衰弱し続けてゆくのです。
身体も脳も、本質的には怠けモノです。
なにも、努力しなくても、
明日も生きてゆけるなら、
強くも賢くもなろうとしない器官です。
経済的独立を成し遂げられた兼業大家さん、
本業の2倍〜3倍の家賃を獲得した
兼業大家さん、
そして、そうした兼業大家さんを
目指す方々に申し上げたい。
どうか、
知的好奇心と身体的刺激を
忘れないで頂きたい。
ともすると、
なにもしなくても生きていける日常は、
刺激もなく、安穏とした生活であり、
何の努力も必要ありません。
債務も返し終えたなら、
幾ばくの管理費を支払えば、
完全にフリーとなります。
非常に危険です。
時の流れは、
滝のようなスピードとなり、
気が付くと、
棺桶に入る一歩手前となりかねません。
人生を卒業する、その瞬間まで、
ワクワクしている。
その為には、何かに、誰かに、
必要とされる人物で
あり続けることではないでしょうか。
私も、
「時の流れ」
の相対的なスピードに
懸念を抱き続ける一人です。
平成29年 ゴールデンウィークを控えて
藤 山 勇 司