「大家さんと年賀状」
昨日、3月14日(日曜日)。
土曜日の落雷を伴う土砂降りと打って変わり、
抜けるような晴天の下、
自宅の東京都江東区南砂1丁目から
東西線の「東陽町駅」まで歩きました。
ほんの少し前に、新年を迎えたような感覚。。。
ところが、あにはからんや。
時は歩みを止めることはありません。
横十間川公園の梅は、三分咲き。
遊歩道の両側に整列する桜の蕾も
膨らみ始めていました。
(生きてる。
みんな、みんな生きてるんだな)
思わず、♪手のひらを太陽に♪
の一節が脳裏に浮かび、
『お前何歳だよ』
と、ひとり突っ込みをしてしまいました。
「何しに東陽町駅まで行ったの?」
『令和3年3月度 貸家主義の会』
の定例会に行って参りました。
3年と少し前に始まった、貸家主義の会。
今では、300名を超え、
責任重大です。
参加される皆さんは、
月曜日から金曜日まで本業で汗を流しながら、
休息にあてる貴重な日曜日まで
大家さんを目指すために、
努力を惜しまない、
稀有な人々です。
しかも、
知識欲はすこぶる高く、
次々にスキルを上達させ、
望む未来に一歩、一歩、前進されている。。。
生半可な覚悟では、臨めません。
ただ。。。。
「ただ、何?」
前進され、貸家の数を続々と増やされ、
ご家族から頼りにされている
ご様子をお聞きすると、
私自身、
生きていていいんだ。
多少の役には立っているんだ。
遊歩道を
彩る、あの白梅のように、
そう、想えました。
「何、しんみりしたことを
死ぬの?」
いずれ。。。
時がくれば、その日はやってきます。
そして、
人は、
生きる時間が有限であるからこそ、
〇貴重で
〇尊く
〇引き継いでいく
動機と意思が生まれるのではないか。
そう、考えています。
仮に、
どんなことがあっても死なない。
化け物のような存在であったとしたら、
培った能力を
獲得したスキルを
後世に残そうと思えるでしょうか?
100年後も1000年後も
1万年後も生きているとしたら。。。。
そう、
そんな、ただただライバルを増やす行動を
選択するはずはありません。
残された時間を実感するからこそ
培ったスキルやノウハウを伝導していこう。
それこそが、己の役割なのだと
得心できます。
「へぇ~、そんなもんかね。
わからんけど。
ところで、そんだけ生徒さんがいたらさ、
年賀状も大変でしょ。
それに、
確か。。。
貸家も多いでしょ。
店子さんにも年賀状出してるの?」
年賀状ですか?
文案は、私なりに考えますが、
作成と発送は、女房が代行してくれています。
基本として、
届いた年賀状に返信するスタイルですから、
おおよそ、一週間から10日遅れで
郵送頂いた、生徒さんや業者さんに届いています。
「店子さんには送るの?」
店子さんには送りません。
例え、年賀状が届いたとしても
一切、返信しません。
「なんで?」
年賀状の典型的な文例を
思い浮かべれば、思い至るのではないでしょうか?
「一般的な年賀状。。。。
昨年中は、大変お世話になりました。
本年も宜しくお願い申し上げます。
まぁ、こんなとこでしょ」
店子さんのお気持ちになってみてください。
☆昨年中は、大変お世話になりました☆
(# ゚Д゚)そうだよ。毎月毎月家賃を払ったよ(# ゚Д゚)
☆本年も宜しくお願い申し上げます☆
(# ゚Д゚)今年も、毎月毎月、滞納しないで家賃を払えってか(# ゚Д゚)
こう捉える店子さんもいらっしゃるのが現実です。
大家さんが、店子さんとの距離を近づけるのは、傲慢です。
「でも、
家賃貰ってるでしょ。
お店で言えば、常連客でしょ。
それも、5万、7万、10万、
月々、落としてくれる太客じゃない。
スナックだったら、
ママさんがさ、
バースデーケーキを
こっそり用意してくれちゃったり
するでしょ。
年賀状ぐらい、当たり前じゃないの?」
なぜ、
店子さんは家賃を払うのでしょう?
「そりゃ、家を借りているからでしょ」
では、
なぜ、大家さんは家賃を受け取れるのでしょう?
「そりゃ、貸家の所有者だからでしょ」
それが答えです。
どちらも、不動産が介在しています。
店子さんは借りている不動産の所有者に
賃料として家賃を払っているだけのこと。
それ以外、何の根拠もありません。
大家さんが
家賃を受け取るのも、
貸家を所有しているからです。
それ以外の理由はありません。
「だから何?
当たり前のことを
言ってるだけでしょ」
店子を一番に据えるのではなく、
一番手に考えるべきは、「不動産」です。
もしも、
店子の願いを一から十まで聞いたとしたら、
◎家賃はタダで、最新設備、何でも揃えてくれる◎
こうなると
不動産の維持管理費用は出ませんから
時の移り変わりと共に荒れ果ててしまいます。
滞納を続ける店子さんを退去させるのも
不動産の価値を認めず、維持管理の原資となる
家賃を払わないからです。
現在、滞納のない店子さんであっても
1年後も2年後も家賃を遅れず支払ってくれる保証などありません。
まさかは、存在します。
そんな時、
赤の他人 → 大家と店子 → 知り合い → 親友
ステップアップした人間関係になっていたとしたら、
親友である店子を
あっさりと、追い出せるでしょうか?
「じゃ、じゃあさ、
友達にも家を貸したらダメってこと?」
絶対にやめてください。
友人関係は、音も無く崩れ去り、
元に戻ることはありません。
例え、周辺相場よりも安く貸したとしても、
店子は家賃を払う人であり、
大家は家賃を貰う人
であることに変わりありません。
時間の経過とともに。
((なんで、オレがあいつに家賃を払わないといけないんだ?))
となってしまいます。
口に出さなくても、その気持ちを抑えることは、
困難です。
だからこそ、
大家さんの一丁目一番地は、
店子さんではなく
貸家である「不動産そのもの」であり、
家賃管理を困難にする可能性のある
店子さんへの年賀状は、
厳に慎むべき行為です。
「なるほどね。
言わんとしていることは、
なんとなく、
わかるよ」
『柿食えば
鐘がなるなり
法隆寺』
俳人、正岡子規の代表作の一つですが、
この法隆寺の建立は
イスラム教設立の西暦610年よりも3年早い
西暦607年です。
今から1414年前です。
その後670年に焼失したとされ、現在の場所に再建されたと考えられていますが、
木造の耐用年数は22年ですから、
とっくのとうに、建て替えしていないとオカシイ。
ところが、
未だに現役。。。
なぜ、約1400年もの長い間、存在し続けているかというと、
雨の日も風の日も、
政変や騒乱の時代も
参拝客を集め続け、
稼いできたからです。
維持管理の原資を生み続けてきたからこそ、
ボロボロになることなく、
世紀を超えて、現役です。
皆さんが所有する不動産も同様とお考え下さい。
毎月家賃を払ってくれる店子さんに重きを置くのではなく、
その家賃を生み出す根本である
貸家に焦点を当て続ければ、
例え、店子さんが退去したとしても、
新規入居者は現れます。
約1400年、存在し続ける法隆寺を思い浮かべれば、
築20年、築30年、築40年など、
赤子同然の年齢と想えることでしょう。
不動産の維持管理こそ主軸!
これは、安定した大家さん経営の基本です。
以上、白梅を想い浮かべながら
藤 山 勇 司
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