「植林と太陽電池パネル」
ＳＤＧs ＳＤＧs ＳＤＧs（エス・ディー・ジーズ） 。。。。
「何、それ？」
サステーナブル ディベロップメント ゴールズの略です。
「だからさ、横文字、グチャグチャならべられても分かんねぇよ。
まぁ、テレビとか新聞とかで、ちょくちょく見てるけど。
いまいち、なんだかなぁ～って、で、何？」
２０１５年の国連サミット加盟国全会一致で採択された、
『持続可能な開発のための２０３０アジェンダ』
の略称です。
かみ砕いて申し上げますと、
２０３０年までに持続可能でよりよい世界を目指すため、
１７のゴールと１６９のターゲットを定めました。
「持続可能な、かいはつ。。。。
なんか、胡散臭いな、
具体的には、何んなの」
危機意識に敏感な鋭いご指摘です。
確かに、
☆貧困をなくそう
☆飢餓をゼロに
☆すべての人に健康と福祉を
☆安全な水とトイレを世界中に
☆働きがいも経済成長も
☆つくる責任 つかう責任
☆海の豊かさを守ろう
☆陸の豊かさも守ろう
などなど、
満場一致、万雷の拍手で迎えられる
政策が８つ、散りばめられています。
「じゃ、残りの９つは、とんでもない目標なのかい？」
いえ、
字面だけ見ると、そうは思えません。
例えば
☆質の高い教育をみんなに
☆ジェンダー平等を実現しよう
☆人や国の不平等をなくそう
などなど、
飲み込みやすいアジェンダも見受けられます。
ただ、、、
「ただ、何？」
質の高い教育を誰が決めるのでしょう？
国や民族により教育は異なっています。
イスラム教とキリスト教は全く異なる宗教ですから、
子供たちに教える内容も真逆です。
いったい誰が、
「質の高い教育」
を、決めて、
各国に指導するのでしょう？
それに、
ジェンダー平等は、西側諸国の革新的意識の強い方々の主張であり、
諸国民から全面的な賛成を得ているわけではありません。
さらに申し上げれば、
「人や国の不平等」を、これまた誰が判定するのでしょうか？
宗教の戒律により、男女の違いは、先進諸国と異なっています。
それぞれ、生活の中に染み付いた習慣や慣習を
一方的に変えさせるのでしょうか？
「誰が決める？
そりゃ、国連でしょ。
国連の会議で決まったんだったら、そうでしょ。
でもさ、お題目だけで、
拘束力はないでしょ。言ってるだけ、口だけだよ」
今後の行く末によりますが、
ＳＤＧｓを推し進めるグループは、
頻繁に会議を開き、
異論を封じ込めようと躍起です。
特に二酸化炭素の排出量をターゲットにして
各国に強制力を持った
二酸化炭素削減目標にサインをさせようとしています。
皆さんも、お聞き覚えのある、
ＣＯＰ２６（第２６回気候変動枠組条例締約国際会議）
が、１１月１２日に閉幕しました。
そこでも、石炭火力発電の規制や
二酸化炭素排出量削減目標などなど、
各国に求め続けました。
これもＳＤＧｓの１７のゴールの中に明記されています。
☆エネルギーをみんなに そしてクリーンに
☆住み続けられるまちづくりを
☆産業と技術革新の基盤をつくろう
☆気候変動に具体的な対策を
☆平和と公正をすべての人に
☆パートナーシップで目標を達成しよう
私から見ると、
これら６項目がＳＤＧｓの核心です。
化石燃料消費に規制をかけ、
二酸化炭素排出量のタガをはめ、
強制ではなく、自主的に
各国のエネルギー使用主権を
国連を表看板にした
国際組織が略奪しようとしている。
考えすぎでしょうか？
「ぶっちゃけ、
陰謀論だね。何か変な記事でも読んだんでしょ」
いいえ。
平易に考え、判断しているだけです。
☆☆持続、継続、引継ぎ☆☆
これは、
日本の中で、ずっと育まれてきた文化のベースです。
例えば、林業。
今も日本の山々で林業に携わる人々のお仕事は、
国土を守り、清廉な水を生み出し、美しい山々を
引き継いでいただいています。
彼らの仕事の大半は、枝打ちや下草処理。
出荷するための木材搬出は全仕事量の５％程度。
切り出した山肌には、
孫世代に出荷される植林をなさっています。
ＳＤＧｓの代表産業！
しかし、林業に、
ことさら光が当たることはありません。
例えば、稲作。
全国の山肌に今も継承されている棚田は、
小規模ダムの役割を担い、
水源を確保しています。
農作業に従事される人々は、
棚田を維持する「畝（うね）」の維持に注力なさっています。
目立ちはしませんが、
国土保全の要（かなめ）です。
しかし、生産性が低いと、糾弾の的。
後継者は年々減少し、棚田の存続は危機的状況です。
例えば、文化や技術の伝承
職人技術だけではありません。
ホンダやトヨタやソニーなど、
製造業も、技術を引き継ぎ発展させ、
より良い製品の開発に取り組み続けています。
モノづくりを重んじる我が国の伝統が礎です。
しかし、海外進出と称し、国外の工場に力を入れ、
国内工場が爆増する兆しは見えません。
にも、かかわらず、
追い打ちをかけるように、ＳＤＧｓ。。。
私たち日本国民が一票を投じ、
彼らを代表者に選出したわけでもない、
赤の他人に、
「お前たちは、こうしろ！ こうすることに決めたんだ！」
と、強制されたくはありません。
仮に、
耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び、
再生可能エネルギーに注力したとしましょう。
太陽光パネルだけで、今の日本の電力を賄おうとしたなら、
日本国土の約２．５倍の面積が必要です。
守り育てた森林を伐採し、
山肌に太陽光パネル。。。。
熱海の土砂崩れの例をみるまでもなく、
悲惨な未来しか思い浮かべません。
さらに、申し上げれば、
太陽光パネルは、他の設備と同様、
寿命があります。
一度、設置すれば、
未来永劫、電力を生み出し続ける
魔法の設備ではないのです。
１０年で約２０％発電能力は低下、
２０年で当初の発電量は半減します。
追い打ちをかけるようですが、
夜に発電はできませんし、
雨や雪でも無理。
ホコリがつもり、蔦が巻きつけば、
宝の持ち腐れになります。
しかも、
太陽電池パネルをそのまま廃棄すると、
重金属汚染となりますので、
成分に分けて分解する必要があります。
一説によると、
太陽光パネルが生み出す全発電量と
製造し設置し、廃棄するまでのエネルギーを
比較したところ。
総発電量 ＜ 総コストエネルギー
の関係です。
学会で発表されたのですが、
瞬く間に、学会から削除されました。
言論封殺でしょうか？
異論を封殺する議論は、
「議論」ではありません。
情報統制であり、強制です。
日本は、
これまでの文化を礎として、
あわてず
あせらず
あきらめず
一歩一歩、歩んでいけば、
それでいい。
急ぐことはありません。
前に進むこと、
前例に固執するのではなく、
より良い物、
より良いシステム
より安定した社会秩序を
求めつづける姿勢こそ、
真の意味で
ＳＤＧｓではないでしょうか。
「じゃ、日本はサステーナブルな国ってことかい？」
はい。
そして、
地震活動期を終えた日本は、
今後３０年～３５年の間、
眩いばかりの発展期を迎えることでしょう。
以上、ＣＯＰ２６閉幕を聞き及んで
藤 山 勇 司
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