回復の途上にあたり

 

平成29年1月15日(日曜日)、
私は腸捻転を突如発症し
小腸を50センチ切除しました。

2時間、病院にゆくのが遅れていたら
死んでいたそうです。

 

人の生死はわかりません。

 

明日、生きている可能性は
100%に近いものの、
絶対ではありません。

だからこそ、私の生死にかかわりなく、
兼業大家さんを“文化”のレベルまでに
昇華させたい。

その想いは、大病を患った後、
一層強くなりました。

 

引き継いでゆかれるのは、
皆さま、お一人お一人です。

完全にコピーする必要なんて
サラサラありません。

 

これまでのノウハウに加え、
皆さまのスキルとご経験を化学反応させ、
新たな華を咲かせれば良いのです。

同じ形の花ばかりでは、
文化とは申せません。

様々な形状、
色とりどりの花々があるからこそ、
貸家主義の文化が、華となるのです。

 
 

それから……。
お金は、どこで稼いだとしても
一万円は一万円です。

 

東京都内で稼いだ一万円の福沢諭吉は、
なんだかカッコよく、
木更津で稼いだ一万円は……。

 

なぁ〜んてことはありません。 
ただ、頭で分かっていても……、

 

「やっぱり近隣の不動産がいい」と、
思うのは仕方ないよ。

だって、現地を見ないで
買うわけにもいかないし、
何かトラブルがあったら、
大家さんだから、駆け付けないと
いけないしさ。
そうでしょ、ね、そうだよね。

と、思ってしまいがち。

 

藤山家は、

〇東京江東区以外にも、
〇東京都足立区  
〇東京都足立区  
〇埼玉県毛呂山市  
〇千葉県木更津市  
〇静岡県熱海市  
〇静岡県静岡市    
〇北海道苫小牧市 
〇北海道札幌市  
〇北海道小樽市   
〇福井県あわら市  
〇福井県福井市  
〇京都府舞鶴市    
〇山口県萩市

1都1道1府4県、14か所の市と区に
116戸の貸家を所有し、
運営しています。

近所なんて、
東京都江東区しかありません。

最初に購入した足立区のマンションにしても、
自宅から1時間20分はかかりますし、
足を運んだのはさて、何年前でしょう。

確かぁ、9年か10年は見ていませんし、
北海道に行ったのは昨年の9月ですが、
10年ぶりでした。

 

よく、

「藤山先生だからできるんですよ。
わたしなんて、無理です!」

と、自信満々に言い切る方が
いらっしゃいます。

 

しかしながら、116戸の貸家を
ハンドリングしているのは、
私ではありません。

私の妻、1人だけです。
しかも、遠隔地ばかりの貸家群で
116戸あっても、ヒマです。

 

まずは、遠隔地の拒否感を
なくしてみませんか?

日本であれば、日本人が居住し、
日本人がリフォーム業者ですから、
管理業務に言葉の壁はありません。

一度、しっかりと顔を合わせ、
食事でもしておけば気心の知れた仲、
電話とファックスで
日常業務はこなせます。

 

立地を間違えなければ、
人口減少の進む市区町村であっても、
賃貸需要はなくなりません。

 

なぜなら、周囲は
あきらめた大家ばかりで、
賃貸入居希望者の希望に沿う
大家さんなど、希少な存在だからです。

 

これまで、さまざまな経験を
させていただきました。

 

そして、ついに辿り着いたのは、
〇貸家の立場に立ち、
〇貸家の価値を高め、
〇貸家と共に生きてゆく覚悟を持つ、

これが「貸家主義」です。

 

このイデオロギーの根幹を、
可能な限り、
私がこの世に、存在を許される限り、
広めてゆきたいと、
心から願っています。

 

今後とも、宜しくお願い申し上げます。

 

以上、略儀ながら回復の途上から。

 

藤 山 勇 司

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いいじゃないか の心持ち

 

あと数日で、
平成28年が暮れようとしています。

時は、淡々と過ぎてゆき、
3日後には平成29年になるのは
間違いありません。

 

思い返せば、
今年も様々な出来事がありました。

〇熊本地震
〇東京都知事選挙
〇SMAP解散
〇ASKAさん、再逮捕と不起訴
〇トランプ氏当選
〇………、エトセトラ……

どの出来事も、
当事者の方々にとっては、
驚天動地の出来事であり、
1年前には、
思いもしないことばかりだったはず。

 

ただ、
時間は渦中の当事者の想いに関係なく、
前へ前へと進んでゆきます。

 

どんなに、
用意周到に準備したとしても、
全てが予定通りにゆくことなんて
ありません。

誰を恨んだって仕方ない。

何かに責任を押し付けても、
引き取ってくれるわけではない。
結果として、
無常観に苛まれることもあるでしょう。

 

そんな時……。

ぜひ、

『 い い じ ゃ な い か 』

と、言う心持ちを
持って頂ければと存じます。

 

皆さんから見れば、
私は順風満帆の人生を送ってきたように
思われるかもしれません。

 
しかしながら、
そんな、わけない。
唇を噛みしめ、手のひらにタバコを押し当て、
悔しさを押し殺したことも、数知れません。

わななく心が少し、落ち着いたころ、
そっと、口にする言葉、

 

それが、
「いいじゃないか」
  です。

 

現実を受け入れる。
予想は未定であり、決定ではありません。

どんなに、準備周到に用意したとしても、
100%の結果なんてありません。

 

期待を大きく裏切った……。
これまでの状況が、
全てひっくり返ったとしても、
陽は登り、明日は来る。

 

「いいじゃないか」

と、つぶやき、
現実を受け入れ、
状況を分析し、
次の手を、
己に打てる手を探り、
実行に移す。

 

私は、困難に直面した時、
このルーティンをひたすら、
繰り返してきました。

 

来年の1月24日、54歳になります。
あと何年、この世にいられるのか、
それは分かりません。

 

ただ、呼吸が止まる、
その時まで、

 

私は、

「いいじゃないか」

と、つぶやきながら、
その日を終わり、
翌日に備えていることでしょう。

 

もしかすると、
死ぬ間際にも……。

 

未来だけが、
私たちの行動により、変更可能です。

 

過ぎた時間に未練を残さず、

あわてず あせらず あきらめず
一歩、一歩
ともに、歩んで行ければと、
強く祈念しています。

 

藤 山 勇 司

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視点の自由度

 

人は、誰しも自らの地位や年齢、
そして己の考え方から物事を
判断しがちです。

日々の暮らしの中では、
それで問題はないでしょう。

 

ただし、巨額の投資や
借金を伴う行為においては、
心もとないのではないでしょうか。

 

ましてや、
「お任せください。私は不動産業歴37年!
プロですから物件選びから、リフォーム、
それに融資付けも全て完璧です!」

 

なんと、胡散臭い……。

まず、聞いてもいないのに、
業歴を口にする怪しさ。

証明書を提示するわけでもない。
もしかしたら、37年どころか、
4年かもしれない。

 

いったい、誰がプロと認定したのか
判然としない。
自称でしかありません。

 

それに、物件選びから、
リフォームに、融資付け?

 

物件選びは、まぁなんとか分かるにしても、
リフォームは業者に丸投げでしかなく、
融資付けは書類作成だけで、
自分が貸すわけでもない。

 

顧客に、安心感を与えたいのでしょうが、
私には、

「あんたは素人だ。こっちはプロだ。
不動産投資をしたいなら、
プロに任せればいいんだ。
あんたは、素直に頷いて、
ハンコを押しな。
分かったかぁああ!」

と、恫喝しているようにしか聞こえません。

 

もしも、こうした上から目線の
不動産業者に出会ったなら、

「あっ、あ、大変だ。
大事な打ち合わせを忘れていました。
こ、こりゃ大ごとだ。
すいません。
わざわざ、お時間をお作り頂いたのに、
申し訳ない。
これで失礼します」

とか、

事前に打ち合わせをしておいて、
電話を入れてもらい。

「えっええ、そうなんですか?
わかりました。
すぐに向かいますので、
ええ、分かっています」

と、内容を伝えぬまま、
大ごとが起こった印象だけ与えて、
その場を離れるべきです。

もしも、こうした上から目線の
業者の話を聞き続けていると、

 

(なるほど、なるほど、
わかる、わかる。
そうだったのかぁ……)

 

と、催眠状態に陥り、気が付くと
売買契約書に判をつくことに
なるかもしれません。

 

よろしいでしょうか?

 

皆さんは、不動産の素人だとしても、
本業ではプロです。

経理、営業、総務、開発、
接客、事務などなど、
さまざまな職種がありますが、
その道のプロだからこそ、
本業に従事されているのです。

 

本業を持たれている方は、
誠実でまじめな方ばかり、
だから、
日常生活の中で、相手のことを
疑うことから始めたりしません。

不動産業者が
「私は業歴37年」
と言われれば、

(こりゃ、本物だ。私なんかとは全然違う)

と、疑いもせず。

 

「物件選びから、リフォーム、
それに融資付けも全て完璧です」

と言われれば、

(す、すごい。全部できる人って、
凄すぎる。この人に任せればいいんだ)

と、思ってしまう……。

 

本業を思い出してください。
本業の中で、
どれほど、真剣に物事に
向き合っているのか。

間違いはないか、チェックを重ね、
相手の言葉は信じられるのか、
別確度から再確認し、
情報の確度はどの程度か、
検討されているのではないでしょうか。

本業の中で取引相手の言葉を
鵜呑みにするようなことはしないはず。

 

もしも、そんな態度が常だとしたら、
上司には叱られ、取引相手には信用されず、
早晩、配置転換か首になるのがオチ。

皆さんは、すでに情報の真偽を確認する
スキルを既に持っていらっしゃる。
それを、出し惜しみせず、
使えばいいのです。

「どうやって? 不動産の知識なんて
ないしさ、無理だよ」

まず、お客の立場から離れることです。

 

お客の立場という、
視点を外れ、
自らのプロの立場から、
情報をチェックする。

不動産業者の一挙手一投足に目を配り、
本当に信頼できる相手なのか、再確認する。

 

視点を一つに絞ると、
自由度はなくなります。

見るアングルを上下左右、
時には裏から見てもいい。

 

相手が提示した場所から見ることを拒否して、
自由に物件と相手を見るのです。

ツールは、ネットの不動産収益サイト
でも構わないでしょうし、
国土交通省の路線価図も利用できます。

 

そして、業者名に評判と入れて、
どんな悪評が立っているのか、
再確認してもいい。

 

時には、管轄の宅建協会に連絡を入れて、
本当に、業者登録しているのか、
登録ナンバーに間違いはないのか、
などなど、
業者の口からではなく、
別確度から
再確認するべきです。

 

時には数千万、
もしかすると、億を超える
借金を背負うのが不動産投資です。

だからこそ、慎重にも
慎重を重ねて頂きたい。
不動産投資をギャンブルにしては
なりません。

大切なご家族を、ギャンブルに
巻き込んではならないのです。

 

師走、
1年の終わりを迎えるにあたり、
不動産投資に焦る必要はありません。

買えるときには、
縁があれば、買えるもの。

買いに焦ると、
悪縁にからめとられ、
維持費ばかりかかる、
キャッシュフローどころか、
万年赤字物件を背負うことに
なりかねないのです。

 

本業を持つ、皆さんは、
すでに、新規の情報の真偽を
確かめる術を持っていらっしゃるのです。

あとは、
そのスキルを活用すること。

そして、
あわてず あせらず あきらめず
一歩、一歩、歩んでゆけばいいのです。

 

師走を迎えるに辺り、老婆心ながら

藤 山 勇 司

カテゴリー: 一般売買, 全記事, 大家業 |