令和元年6月11日、
麻生金融担当相は、眉間に深いシワを寄せ、
会見場に臨みました。
「麻生さんは、いっつもシワ寄せてるでしょ。
あの人ってさ、
ホテルの会員制ラウンジで
葉巻ふかして、ブランデー舐めてるイメージだよね
で、何があったの? また、不祥事?」
不祥事と言えば不祥事。
もしかすると、
財務省のリーク?
もしくは計算づくかもしれません。
「なになに?
なんか、一気にきな臭くなってきたね。
モリカケは、もう古いし、
もしかして2000万円ないとダメよって奴かな」
正解です。
麻生さんは、会見場で
『世間にぃ、まぁ著しい誤解をあたぇており、
これまでの…政府の政策スタンスと異なるのでぇ
(金融庁の審議会による)正式なぁ、
報告書としては、受け取らない』
と、苦々しく述べられました。
これは、私の独断と独善ですが、
表向き、財務省と二人三脚で
政務を執行されているのが麻生さんです。
財務省の悲願は、
消費税の上昇傾向の持続!
今回は8%から10%ですが、
今後もドンドン上げ続け
税収の大半を
景気と左程相関関係のない
消費税で賄いたいというのが
財務省の基本路線です。
ですから、
未だにくすぶり続ける
消費税の再々延期は
なんとしても
阻止したい……
このまま、延期ということになると
消費税上昇の永遠の凍結ということもあり得る。
そうなると、
税金を配分することにより、
日本を牛耳り続けてきた
財務省の地位は
下がる。
最悪、
景気を持続させるための
政府の下部機関になり下がることも
否定できない。
そこで、
””老後を支える年金は
本当は足らないのだから、
消費税は、必要なのだ!””
と、
金融庁の審議会に
ハッパをかけて、
報告書という形で
観測気球を上げた……
報告書を作成するのは
金融庁の審議会ですから、
財務省が直接被害を
受けることはない。
さらにさらに、
政府に対しても
この突然のリークを
匕首(あいくち)として
””もしも……
消費税10%の上昇
を凍結という
暴挙に出たなら、
わかっていますよね……ふふふ””
と言う
脅しにも使える。
金融庁の審議会の審議員は
全員が財務省に従順な
学者や有識者ばかりですから
あ~も、す~もなく、
右に倣え。
財務省の意向を忖度した
意見書を取りまとめた……
ところが、
野党は
新たなモリカケの
出現と
大騒ぎ!
マスコミも
・緊迫する米中貿易戦争
・G20
・首相のイラン訪問
など、
日本を取り巻く重大事
については、
アリバイ造りで
ちょっと触れるだけ。
その昔の
消えた年金問題と
同様の扱い。
このままでは
令和元年の夏の
参議院選挙にも
響くとして、
閣僚及び二階さんとも
協議を重ね、
麻生さんは、
報告書を受け取らない
決定をされた。
私の見立ては以上です。
「へぇ~
講釈師ぃ~
見てきたようなウソを言い……
じゃないけどさ、
なんか、真に迫ってるねぇ。
でもさ、
そもそも、
年金って
いつから始まったの?」
官僚や政治家に軍人恩給
などは明治の半ばから
存在していましたが、
一般市民に
適用されるようになったのは
昭和36年(1961年)。
その頃の日本は、
高度経済成長の真っただ中。
人が幾らいても足らない状況でした。
ただし、
都市の労働者は
すでに何らかの仕事についており、
求人募集しても無駄骨に
終わります。
では、地方はと言うと、
年老いた両親の面倒を見るのが
子供の役割として
定着していましたから。
次男は長男が早く亡くなった時の保険ですから
遠慮なく都会に送り出せるのは三男以降……
労働者の絶対数が足りませんでした。
そこで、
政府は、
年金制度をパタパタと
取り決め、
(長男がいなくても
ご両親の面倒は政府が
見るから、
安心して……)
と、懐柔策を取った。
事実、
最初の年金を受け取った方々は
1年にも満たない
総額数百円の掛け金で
満額の年金を受け取り続けたわけです。
「って、ことは
田舎のばぁちゃんや
じいちゃんから
子供を取り上げて
都会に送るための
方便で始めたのが
年金ってこと?」
正解。
悲しいかな、
それが真実です。
その後、
地方から都会への
人口移動は
止まることなく、
進み続けてきたわけです。
「で、2000万円問題は
どうなるの?
重要なのは
これからのことでしょ」
年金が足らなくなった、
主要3ポイントは、
・都市生活の定着
・子供の数の減少
・平均寿命の延長
以上です。
〇都市生活の定着
その昔、
自給自足をしていた時代、
お金は左程必要は有りませんでした。
水は井戸から
米は田んぼから
海や河で魚を釣り
お金を払うのは衣服や
農作業の道具くらい。
それが、
都市生活では
水もお米もなにもかも
お金がなければ、手に入りません。
〇子供の数の減少
団塊の世代の子供の数は280万人です。
一方、
2018年の子供の数は91万8000人…
3分の1以下になっています。
将来、老人を支える現役世代が
減り続けるのですから、年金の破綻は明らかです。
〇返金寿命の延長
現在、しきりにテレビや新聞や雑誌で
目にするキャッチコピー
それは
”人生100年”
その昔、
55歳まで働いて、
70歳まで死ぬまでの
15年間
年金で支える……
これが、
年金の基本的な構造です。
ところが、
・医療の進歩、
・栄養の発展
・危険な社会環境から安全な社会秩序
により、
寿命はドンドン延びた。
結果として、
年金の支給年齢を延長し、
老人であっても
労働している老人の年金は
所得に応じて、削減する。
しかも、
企業には70歳まで雇用を
義務付ける流れまで出ています。
「で、2000万円の
不足って言うか、
金融庁の審議会の
報告書は
真実なの?」
当たり前のことです。
2000万円であっても
足りないかもしれません。
「なんで?」
と、申しますのは、
60歳で辞めて
年金で100歳まで
生きるとします。
働き始めたのは22歳とすると、
60歳までの38年間
労働したわけです。
一生の年月が100年ですから、
労働時間は約3分の1……
これで、
満足な生活をしろというのが
土台無理な幻想です。
「はあぁ、
実も蓋もないね。
やっぱ、貯めないと
いけないってことか……」
いやいや、
現役世代で
老後を考えながら、
窮乏生活をし続けたとしたら、
それこそ、
身体を悪くして、
70歳まで生きることも困難。
虻蜂取らずと、なりかねません。
「やっぱ、
大家さんかなぁ…
でも、
人口減少だし
レオパレスみたいなこともあるし
どうすりゃいいんだろ?」
確かに
日本の人口減少は
一朝一夕に止まる気配はありません。
しかしながら、
移民はドンドン増えてくることでしょう。
2015年の移民人口はWHOの統計で
39万1000人。
入国管理局は昇格して
入国管理庁!
特定技能1号や2号という
戦隊モノ的な資格を創設し、
移民の流れは留まるところを知りません。
彼らは、
日本に来て、不動産を買うのではなく、
借ります。
次にレオパレス問題は
更に混迷の度を増してきました。
全役員辞任……
泥船から逃げ出しました。
問題が刑事事件にまで発展した時、
果たして
日本にいる役員はいったい何人いることでしょう?
泣くのは大家さん……
「そう、それが怖いんだよ。
あいつら酷くない?」
酷い?
不動産屋は
すべからく、
儲かればそれで良し。
とする生き物です。
オオカミに
肉を食うなと、
命じるのは間違いだと
分かりますが、
不動産屋に
消費者を騙すな
というのは
どうでしょう?
一応の効果はあるのでしょうが、
注意していないと、
やはり、
本来の気性に従うのは、
どの生き物も逃れられない性です。
彼らの
口上を信じたから、
苦境に陥ってしまったのです。
仮に、
属性が良く、
1億円の借金をして都内の
新築収益不動産を購入したとすると
利回りは5%前後
借入金利1%に抑えたとして、
わずかにキャッシュフローが
でるレベルだとしたら……
購入した直後が
幸せのMAXであり、
その後は、
”祈祷生活”
に突入します。
「きとう……生活って、何?」
祈祷のお題目があります。
☆金利があがりませんように
☆家賃が下がりませんように
☆入居者が退去しませんように
☆近所にライバルの新築住宅が建ちませんように
☆大規模修繕が発生しませんように
なんまいだぶ、なんまいだぶ、なんまいだぶ
ちぃいいい~~ん!
このお題目を
朝から晩まで唱え続けることになるのです。
その祈祷生活の果てが
レオパレス問題でした。
購入したはずの新築物件が
設計図面と違っている。
市区町村から直接指摘を受けるのは
レオパレスではなく、所有者。
やってられません。
「どうしたらいいの?
何も結局できないじゃん。
人生、祈祷生活だよ。
年金がなくなりませんように
って、祈るしかないじゃん」
不動産投資を
含み損があるものと決めつけないことです。
「どういうこと?」
通常、
新築ワンルームにしても
シェアハウスにしても
通常のアパートにしても
購入した途端、
含み損を抱えます。
含み損の内訳は
★消費税 → 二度と帰ってきません
★仲介手数料 → 二度と帰ってきません
★登録免許税など税金 → 二度と帰ってきません
★司法書士手数料 → 二度と帰ってきません
★中古としての値引き → 新築価格の10%強値引かないと買手は納得しません。
結果として、
購入した直後、25%前後の含み損を抱えてしまいます。
だからこそ、
こうした物件を避け、
含み益のある物件を購入し
高利回りで運用するべきなのです。
「そんな物があるならさ、
誰もが買ってるよ」
それが、
競売不動産や任意売却物件や相続案件です。
事実、
転売業者は
こうした物件を買い取り、
リフォームをした上で
転売して生計を立てています。
未来に責任のある
私達は
家族のため、
未だ見ぬ孫のため、
かせげる
不動産投資を実行する必要があるのです。
ともに、
学んでゆきたいと思っております。
令和元年6月
~麻生さんの深いシワを見て思いついたアレコレ~
藤 山 勇 司
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