あと数日……
２０１９年の１０月１日から
消費税８％が１０％に値上げされるだけでなく、
大半の損害保険会社の火災保険料が値上げされます。
「なんで？
消費税値上げのどさくさに紛れて、
火災保険料も上げてしまえぇええ！
みたいな、
火事場泥棒的な奴なの？」
今年の１月には地震保険も値上がりし、
今年の１０月には、火災保険も同様に値上げ……
傍目からは、
おっしゃるように、
どさくさ紛れに見えるのでしょうが、
実は……
「実は何？」
ニュースで豪雨や
台風
土砂崩れ
そして、九州や北海道で
頻発する
地震
関連が増えたと思われないでしょうか？
「いやぁ、
そう言われれば、
そうねぇ、
でもさ、
地震保険が値上げされるのはさ、
やたら、地震が起こっているから
わかるけど、
なんで、火災保険まで上げるのよ？」
それは、
火災保険の特約に
風水害や土砂崩れや浸水など、
があるからです。
つまり、
天災の裏には
損害保険会社があるわけです。
千葉のゴルフ場の
鉄塔倒壊の裏には、
やはり、
ゴルフ場と各家屋にも
それぞれ損害保険会社がいます。
ニュースで
ゴルフ場オーナーの発言が
無責任だと、炎上していますが、
なぜ、
テレビでは損害保険会社の対応を
誰も、ＭＣもコメンテーターも取り上げないのでしょう？
「そりゃ、
テレビで損害保険会社が
ＣＭ流しているからでしょ」
正解！
大正解！！
よくご理解されています。
ともあれ、
こうした風水害の被害で発生した
損保会社の支払いが
これまでの平均以上になったため、
保険料を値上げする運びになったわけです。
「ちょ、
ちょっと待って、
それって、おかしくない？
損保はこれまで儲けてきたでしょ。
それをさ、
ちょっと天候不順だからと言って、
勝手にあげていいの？
それも横並びって、
卑怯でしょ。
そうだ、
これって、談合でしょ。
公正取引委員会の出番じゃないの？」
保険料決定の仕組みは
「参考純率」を基に定められます。
これは保険法により決定された仕組みであり、
談合と言うには少し行き過ぎでしょう。
彼らも存続してくれないと、
リスクヘッジを出来る存在がなくなります。
「いやに、
肩もつじゃない。
でもさ、
何か手はないの？」
ないこともありません。
もう、時間が限られていますが……
「もったいぶらないで教えて」
分かりました。
しかしながら、９月３０日（月）中に
全て終わらせなければ、
保険料の支払いを少なくできません。
この点、
マストですから、
心してお聞きください。
「なんでもいいよ。でも……」
でも何ですか？
「いやさ、
柏にあるアパートの火災保険、
まだ残っているんだよね」
どの位？
「う～んと、
おそらく今年の１２月末までだったと思うけど」
ならば、
適用可能です。
１年以上残っているなら、そのままでもいいかもしれませんが、
１年未満であれば、
直ぐに実行した方がいいでしょう。
「具体的にはどうするの？」
まず、
９月３０日までに新規の火災保険を
５年かけるのです。
不要のお金があるなら、
１０年かけてもいい。
９月３０日までの契約であれば、
値上げ前の保険料ですから、
新規の火災保険よりも、
約３０％前後安い。
ならば、
仮に１年残っている火災保険があったとしても
５年の３０％は、１８カ月ですから、
１年の１２カ月よりも６か月分お得ということになります。
「もっと、
早く言うてぇよぉおおお」
すみません。
私も今日気が付いたものですから、
緊急にご報告させていただきました。
私の場合、
苫小牧のアパートの火災保険２０００万円が
１０月９日まで残っていたのですが、
本日、５年分火災保険を掛けました。
つまり、
今日から１０月９日までの間はダブルで
火災保険が掛かっています。
ちなみに、
これまでの火災保険料は３年で９万５０００円、
値上げ後は１４万５０００円です。
それが、 ５年の火災保険は
ざっくり１５万円……
バカにできない支出削減です。
今一度、
火災保険を見直されてはいかがでしょうか？
それから、
未来への投資についてですが、
賃貸収入を目的とした
不動産投資をされている皆さんであれば
お分かりのように、
家賃収入を目的とした
不動産投資の良し悪しが
はっきりするのは、
５年、１０年先のことです。
やりはじめて、
１軒、２軒取得しても
預貯金は減り、
借金は増えていますから、
例え、
キャッシュフローが増加していても
どこか、
「なんで、こうなるかなぁ～
前は貯金がすごくあったのにねぇ」
と、不安な心理が出てきます。
しかし、
順調に貸家が増加し、
家賃も右肩上がりになると、
途端に横柄になる方がでてくる。
待ってください。
現在所有されている不動産の取得に
頑張られたのは
現在の所有者ではありません。
過去の
不安ながらも
前へ前へ行動された「あなた」です。
そして、
今の言動は
未来の”あなた”に
影響していることを
忘れてはなりません。
””過去は現在を支え
現在は未来を支えている””
この事実は、
様々な場面を説明できます。
勿論、
最初に申し上げた
火災保険も
イザという時の
リスクヘッジです。
火災だけでなく、
台風や大雨、
河川の決壊による浸水被害などのリスクヘッジも
過去の所有者が
火災保険に加入していなければ、
その仕組みを熟知していても
”絵に描いた餅”
腹の足しにもなりません。
現在の私達の決断や行動は、
未来の私達や家族の未来を
支えているのです。
あわてず
あせらず
あきらめず
３つの「あ」を胸に
一歩、
一歩、
歩んで参りましょう。
以上、火災保険料値上げと消費税値上げを前にして。
藤 山 勇 司
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