「平和と繁栄の鍵は”タクシ”」
昨夜、長い長い夢を見ました。
「どんな夢、見たの？」
私は広島県呉市の北に聳える
標高７３７ｍの灰ケ峰、登山口の町である上畑町に生まれ、幼少期を過ごしました。
「じゃ、ガキの頃の夢だ。あんた、悪かったんだろ」
悪いかどうかは、見る人の立場によるでしょう。
まぁ、おとなしかったかと問われると、真逆ではありましたが（笑）。
それはさておき、
子供の頃だけでなく、愛媛大学での出来事、
そして、上京し、
総合商社の大倉商事（株）に入社し、カルチャーショックを受けた頃。
それだけで終らず、
同社が１９９８年８月２１日に自己破産した時の様子に
最初の本、「サラリーマンでも大家さんになれる４６の秘訣」を出した頃の事。
まぁ～長かった。
「それって、人が死ぬ前に見る走馬灯って奴じゃないの？」
確かに、
目が覚めて、
最初にとったアクションは、
胸に手をあて心臓の鼓動を確認したことでした。
（動いている。って、待てよ。これも夢か？）
古典的な方法ですが、
己のホホを軽く拳で殴りました。
（やっぱ、痛てえな）
手のひらでさすりながら、洗面所に行き、
鏡を見ます。
そこには、見慣れた５７歳の顔がありました。
これほど、長く生きる予定ではありませんでした。
はっきり申し上げて、望外の出来事です。
おそらく、生きながらえても４０前後で人生は終わる。
下手を打てば、２０歳まで持つかどうか……。
それが子供の頃に抱いていた人生観でした。
「なんで？
やけに、投げやりじゃない」
暴対法が
日本社会の隅々まで行き渡った現在とは違い、
昭和４０年代前半の呉市は、
ヤクザ者が大きな顔をして
闊歩していました。
５０歳過ぎの工場勤めの男性は、
歯が抜け、髪は抜け落ち、腰を折って歩いている。
かと思えば、
昨日まで怒声を上げながら歩いていたチンピラが
死んじゃったと聞かされる。
とてもではありませんが、
未来に希望なんて持てません。
今日一日を、いかに楽しく生きるか。
それが、全ての目標であり、願いでした。
「ふ～ん、で、今はどうなの？
いかに楽しく生きるかは変わらないんじゃないの？
会社勤めじゃなし、
好きにやれるでしょ」
何の因果か、
予想を裏切り、５０歳を過ぎてもピンピンしています。
そして、
呉と違い穏やかな江東区で生まれ育った
３人の子供を見て気づいたことがあります。
「何を？」
幼子にとって、
生れ落ちた環境が世界の全てであるということです。
「じゃ、呉は最悪だったんだ」
呉と申しましても、広い……。
呉の市街地は、ヤクザが闊歩していても
生活レベルは高く、いい面もあったと思います。
ただ……。
「ただ、何？」
いい悪いは別にして、
それぞれの環境は幼子が作り出したものではなく、
親や祖父母や、
これまで生き抜き、死んでいったご先祖の
託し託されていった結果、積み重ねによるもの。
そして、
これからの世界は、
私達が担い、
未来の子孫に託して行く質と量によること、だと。
「当たり前でしょ。
なんか、小難しく言ってる、だけじゃないの？」
昨夜、見たエンドレスの夢。
きっと、残り少ない人生を振り返る分岐点なのではないのかと
思っています。
５７歳！
倍は生きられません。
現役で、自由に活動できるのは、
セイゼイ７５歳。
残された時間は、差し引き１８年です。
「サラリーマンでも大家さんになれる４６の秘訣」
が書店に並んだのは２００３年６月ですから、
ほぼほぼ、同じ時間です。
夢が、
そこで終わったのも、何か意味深な感じがします。
思い返すと、
呉の幼少期、
松山での青年期、
東京での社会人生活、
それぞれ、恩師と呼べる人がいました。
彼ら彼女らから、
人生のノウハウを託され、
仕事のスキルを頂き、
今という時間を過ごしています。
もらい続けの人生では、申し訳ない。
恩師と呼べる方々は、今はこの世を旅立ち、
返せはしません。
ならば、どうするのか。
彼ら彼女らが私にしてくれたように、
後進に”託し”てゆく。
それが、私の心棒です。
では、何を”託す”のか？
もちろん、
〇貸家の意義を認め
〇貸家の価値を高め
〇貸家と共に生きてゆく
『 貸 家 主 義 』
です。
一人でも多く、
貸家の投資スキルを伝授し、
財務基盤を強化して頂き、
ご家族を
安心させて欲しい。
貸家の投資スキルは
難しくはありません。
本業のスキルと比較すれば
１０分の１以下のノウハウです。
だからこそ、
伝えられる。
だからこそ、
工夫のし甲斐がある。
だからこそ、
文化となり得る。
そう思っています。
コロナ禍や米中冷戦の行方により、
未来は混沌としています。
人によれば、
私が幼い頃過ごした呉の環境と似たような感覚を
抱く人々もいらっしゃることでしょう。
何も、
対応策を講じなければ、
勤め先や景気、そして政治状況に
右往左往しなければなりません。
しかし、
勤務先だけの給与に頼るだけでなく、
第２、第３の柱を構築すれば、
未来は安定度を増します。
私が、
残された時間の中で何を
するべきか。
好き勝手なことに時間を費やすのではなく、
たまたま
見つけた”大家さんノウハウ”
確実に着実に後進に
”託し”てゆくこと。
だと、胸に刻み込みました。
昨夜のロングバージョンの夢は、
それを確認させることだったのではないか。
本日のメールマガジンを書いていて、
今一度、思い至りました。
未来の大家さんに”幸”あれ！
藤 山 勇 司
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