出来立てのレクサスと大工さん

覚えていらっしゃるでしょうか、

 『いつかはクラウン……』

1970年台から1980年台まで、
トヨタを象徴するキャッチコピーでした。

トヨタの車種はアルファベット順。

Cで始まる大衆車のカローラから
コロナ、そして

”いつかはクラウン”

へと続いていました。

なにしろ、
石坂浩二さんのバリトン張りの
落ち着いた印象の声により、
強烈な説得力でした。

私は1963年の生まれですから、
誰に強制されることなく、

(クラウンが国産車の最高級車なのか)

と、どこかで納得していたものです。

「じゃ、クラウン買ったんだ」

いいえ、とんでもありません。

お高いじゃないですか。

それに、
無理して買うほどの”物”じゃありませんし、
赤の他人の敷いたレールの上を歩くことに、
寒気を覚えるほどの拒否感を覚える性質(たち)!

それに、
バイクや箱スカをこよなく愛し、
四つ輪に対抗意識を燃やしていましたが、
最後は、やはり地元企業であるマツダのペルソナを黄金色に塗装して
乗り回していたのです。

「ふ~ん、なんか暴走族みたい……
 で、今は何乗ってんの?」

クルマは所有していません。

住んでる場所が江東区南砂、
東西線の東陽町から徒歩圏。

それに、バスもタクシーもあるので、
移動に不自由しないのです。

ちなみに、あれほど愛していた
バイクも乗っていません。

「なんで?」

友人がバイクで頸椎を骨折し、
ほどなくし、亡くなった故です。

あんなに、元気だったのに。
あっという間の出来事でした……。

「まぁ、バイクだからね。
 で、何が言いたいの?」

クルマもバイクもありませんから、
お買い物をするにもタクシーならぬ、テクシー!

多少、古めでしょうか(笑)

そんなとき、
よく目にするクルマのディラーがあります。

「何? やっぱ、トヨタだろ。
 クラウンが陳列されていて、
 ””今こそクラウン””
 って、衝動買いしたんでしょ」

いいえ、

気になるのは、
クラウンではなく
レクサスです。

「ああ、レクサスね。
 そういやぁ、
 レクサス推してるよね。
 クラウン陰ってるでしょ。
 個人タクシーでもクラウン乗ってる人いるし、
 なるほど、
 ”今はレクサス”
 か、
 で、何買ったの?」

買いはしません。
必要性を1ミリも感じないからです。

買うなら、
中古不動産ですね。

今月も買い増ししました。

新年には、リフォーム工事が待っています。

「ふ~ん、
 でもさ、レクサスって高くない?
 1000万円なんて、
 平気で超えてくるでしょ」

その通り、
もし、我が家に迎え入れるとしたら、
レクサスLSハイブリッドなのですが、
新車価格は1310万円!

中古車価格は
新車価格を超える1475万円から1528万円!

まさに、中古アパートを即金で買える金額です。
クルマは、

 〇ガソリン代
 〇駐車場料金
 〇税金
 〇損害保険
 〇メンテナンス費

などなど
維持費がかかります。

もし、同じ金額でアパートを購入すれば、
お金をもたらしてくれるは、自明の理。

仮にレクサスに乗りたいなら、
アパートからの家賃で、
必要な時に
レンタルすれば、お釣りがくることでしょう。

「まぁ、そうだろうね。
 って、ことは
 高級車を買う金があったら、
 貸家を買って、
 レンタルをしなさい!
  って、ことを言いたいの?」

いえ、
 人の満足度は、 
  それぞれ違います。

ですから、
買いたい人は買えばいい。

ただ……

「ただ、何?」

ふと思ったのです。

「何を?」

レクサスハイブリッドを店頭で買うとしたら、1310万円ですが、
工場出来立て”ほやほや”。

湯気がでている状態の価格は幾らくらいだろう?

と、

「えっ!? 妙なこと言うね。
 でも、いくらくらいだろ……
 1000万円くらいかな。
 ま、考えたって、仕方ないでしょ。
 売ってくれるはずないし」

商品の流通経路は

メーカー
 ↓
卸売業者
 ↓
小売店
 ↓
一般消費者

と言う構図で構成されています。
 
私が見たレクサスのお店は、小売店ですね。

また、メーカーの中にも

 ・原材料の仕入れ、
 ・加工
 ・取引業者がから仕入れ
 ・組み立て
 ・検査

という、形で工場を出荷してゆくことになるのですが、
通常の商品形態で言うと、

工場出荷額は30%
本社がそこに利益を乗せて、
卸売業者に55%前後で出荷し

卸売業者は小売店に65%~70%で卸し、

小売店が定価から1割前後の
値引きしろを持った状態で
一般消費者に売る

という形態になります。

「ふ~ん、
 でもさ、
 工場からでてくる金額が
 なんで3倍にもなるのよ」

考えてもみてください。
製造工程とは関係のない、

〇各種コマーシャル
 → ”いつかはクラウン”などなど
〇会長室に社長室にハイヤーに秘書
〇豪華なパンフレット
〇営業マン
〇豪華な店舗!
〇巨大な本社ビル

その全てを、
一般消費者が払っているのです。

「なるほどね、
 まぁ、マイカーはぜいたく品だしね。
 オイラ達には関係ないな」

そうでしょうか?
 では、
  新築住宅の実態は?
   それに、
    住〇不動産や
     〇友林業が推し進めている
 スケルトンリフォームや新築そっくりさんは
  どうでしょう?

彼らのうたい文句は、
 新築価格の50%~70%で
  新築同様のリノベーションが
   実現できるので、
    お得だと、
     各種、コマーシャルや営業マンが走り回り

 受注に向けて日夜、走り回っています。

「ああ、知ってる。
 最近、結構人気だよね。
 問い合わせてみようかな」

おやめなさい。
 彼らの手のひらで踊るのは、
  みすみす損をするようなものです。

「なんで?」

クルマ業界で
工場出荷直後の新車を現金買いなどできません。

なぜなら、
 工場はメーカーの物ですし、
  販売店は各種契約で縛られ、
   ルート以外の販売は禁じられているからです。

ところが、
リフォーム業界の工場とは何でしょう?

「え、リフォームの工場?
 やるのは大工さんだからさ、
 あるわけないじゃない」

そう!
 大正解です。
  おわかりじゃないですか。

誰が何といっても、
 大工さんや内装業者さんは
  独立自営の方ばかりです。

 常雇いの雇用形態であっても、
  仕事が薄ければ、
   自ら仕事を取ってきて、
    手間賃仕事をするのはお手の物!

 大手不動産会社に首根っこを 
  押さえつけられているわけではありません。

「って、ことは?
 大手で働いている職人さんに
 直接頼めるのか……」

そう、
 大大正解!
  膨大な宣伝量や
   本社の維持経費や
    幹部の飲み代を支払うことなんて
     一切ないんです。

だからこそ、
 私たちは、
  どこを直すべきか、
   どこを取り換えるべきか、
    カラーリングはどうすればいいのか、

 職人さんに指示ができるだけの
  知識を得れば、
   それだけで、
    工場出し価格で依頼できるのです。

「で、できるかなぁ……」

大丈夫!

本業がありながら、
兼業大家さんを目指すほどの
マルチタスクをお持ちの皆さんであれば、
必ずや必要なスキルを身に着けられます。

共に、
 あわてず
 あせらず
 あきらめず

一歩、一歩、
 歩んでまいりましょう。

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