お年玉ジャンケンと富岡八幡宮への初詣

1年前の昨日、1月15日……。

私は、墨東病院の外科病棟手術台に
まな板の鯉よろしく
意識のないまま
腹をかっさばかれ、
小腸を50cm除去されていました。

あれから1年が経過。
今のところ、
今日明日、息を引き取る様子はございません。

さて、
戌年の平成30年が始まりました。

それぞれの家庭で
独特の習慣があるものと存じていますが、

我が家の

”お正月の恒例”は、

なんと言っても

『お年玉ジャンケン』

から始まります。

今年は1月4日に実施いたしました。

「おとしだま……じゃんけん
 聞いたことないな。
 って、待てよ。

 確か、
 広島出身だから、
 その辺りの習わしか
 なんかなの?」

確かに、
仁義なき戦いの主戦場である
広島県の呉市で生まれ育ったものの、

お年玉ジャンケン

のような

バクチとお年玉を掛け合わせたような
習慣はございません。

私の
独断と偏見で決定し、

上の子供が幼稚園就学前から
始めていますので、
かれこれ18年連続の恒例行事です。

「ふ~ん、
 それで、どんなことやるの?
 お年玉、なんちゃらは」

お年玉の基礎金額は2500円でして
5回の“赦しジャンケン”があります。

そして、
私とジャンケンをして
勝つと、お年玉は500円追加されます。

そして
負けると、スコアーカードにドクロが1個書き加えられ、

5個のドクロで一杯になると、
そこで辞めても良し。

まだまだ勝負したいなら、
基礎金額から500円で勝負権利を1回購入し、
新規の勝負に臨みます。

つまり、
全部勝負すると5回の赦しと基礎金額の5回(2500円÷500円)の
合計10回負けることができるのです。

「へぇ~、
 面白そうだね」

めちゃめちゃ、面白い!

それも、
私もそうですが、 
子供たちも一様に盛り上がります。

なにせ、
過去には連続8回負けたことがあるのです。

つまり4000円(500円×8回)が
ヒラヒラと子供たちに飛んでゆくのですから、

子供はゲラゲラ笑い転げますし
それを呆然と見ている私は、顔面蒼白……

見事に落ち込んだ私を見た
子供たちは腹を抱えて笑い転げていました。

あの時は、
何を出しても負けるような気がしたものです。

今回は、

5回のドクロを書いた時点で
子供は3人ですから

15ドクロ対10エンジェルで
父親である私の勝ち越し!

例年のようにこれで終わるのかと思っていましたら、

長女は今年、1勝もできなかったからか、
延長戦を申し出てきて

場面は変わり、 
他の子供たちも次々と延長戦を申し込んできました。

((まてまて、ヤバいな。こりゃ大負けしそうだ。
  引き締めんと、10回連続負けもあり得るぞ))

生唾ごくりと飲み込みながら、勝負を続けた
結果は、

〇長女は
 1勝2負けで長女の勝ち
〇長男は
 0勝1負けで長男の勝ち逃げ
〇次女は、
 1勝1敗でイーブン

合計で2勝4敗。

私の負け越しでしたが、
トータルでは
17勝14敗のギリギリの勝ち越しで終わりました。

そして
東京で過ごすお正月は、

お年玉ジャンケンから雪崩れ込む
富岡八幡宮への初詣です。

「えっ!?
 殺人事件のあった
 あの神社じゃないの?」

正解!

実は、
 富岡八幡宮では

  〇結婚式を挙げ
  〇披露宴をし、
  〇子供の七五三をすべて行い
  〇長女の成人式の祈祷を行い
  〇富岡八幡宮の崇敬会の会員

ですから、

初詣は、
ここ以外考えられません。

「誰か反対しなかったの?」

まぁ、当然の反応のように

(大丈夫かな……)
(縁起がさ、悪くなるんじゃないの?)

という声はチラホラと聞こえてきました。

「どう答えたの?」

私は、
普段来ている人が
来ないだろ。

神様はさ、
残念に思っているよね。

そんな時に
相も変わらず参拝してくる人の顔はさ、
きっと覚えてくれるんじゃないの?

パパだったら、
そうだな。

と、答えました。

「パパって呼ばれてんの?
 オヤジかと思った」

まぁ、小さいころからのクセですから、
そのうちに、
呼び名も変わるのでしょうが、

次女はパパさんとか、なんとか
気分によって呼び名は変えている様です。

まぁ、
そんなこんなで富岡八幡宮に行くと、

参拝客は10分の1……
ガタ減りしていました。

「どこ行ったの?」

300m先に
成田山がありまして、 
そちらに変更していたようですね。

門前仲町は
富岡八幡宮の神社と

成田山のお寺さんがありますので、

参拝客は神社もお寺も、一緒くた!

どちらでもいいのでしょう。

お札売り場やおみくじ売り場も閑散と静まり返り、
並ぶ必要もなく、お客よりも巫女さんや係の男性の方が多いほどでした。

私は

『頑張れぇええ! 応援しているぞぉお』

と、
力強く拳を突き上げました。

戸惑ったように苦笑いを浮かべていたのが印象的でした。

そこから、
迷いながらのお店選びが始まります。

なにせ、
いろいろ見ながら、お店を決めるのも楽しみの一つと考えているので
予約は取りません。

ようやく腰を落ち着けることのできる
門前仲町のお寿司屋で

5時半~11時半まで6時間
飲んで喰って、

お正月は終了!

恒例行事は無事、
終了いたしました。

皆さんのお正月はどうだったでしょうか。
 より良い年になりますよう、
  お祈り申し上げております。

     平成30年1月吉日
       藤 山 勇 司

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