「銃撃よりも爆笑の声を……」

久しぶりに、テレビのニュース番組を覗いてみましたが、
すぐに、消しました……。

「なんで？」

なんと言うか……。
気分が悪くなったからです。
議論の中心は、政治家や国や、企業や、医者の悪口。
番組のコメンテーターや司会者は、大所高所に居るつもりなのでしょうが、
議論のベースとなるべき、
　〇数値
　〇事実
　〇ロジック
は、彼らの無駄話に存在せず。
　・形容詞
　・副詞
で溢れ、
　・極端な事例
に、議論を集中させ、
予定していた結論に定着させようとしていました。

「例えば、どんなこと？」

　
ウィスコンシン州で白人警官に黒人の男性が背後から
７発撃たれ、下半身不随になった事件……。
誠に悲惨な事件ではありましたが、
これを根拠として、
　★第２のＢＬＭ事件勃発だ
　★トランプ政権の驕りが露呈した
　★日本の首相もコロナ対策で大失敗した
などと、大はしゃぎ！
でした。

「まぁ、そうかもね。
　でもさ、
　数値に事実か。
　あと、なんだ？
　ロジックで考えると、
　どうなるの？」

事件の背景はどうだったか？
ウィスコンシン州は
治安は乱れに乱れ、
略奪や放火に暴動が巻き起こり、
社会秩序は風前の灯です。
その秩序維持を、
なんとか支えているのは、
誰か？
そう、今回、
非難の的となっている
警察官の皆さんです。

そして、テレビ局員の皆さんが
大嫌いな
トランプ政権は、
秩序維持のために
州兵の投入を告知しています。

そして、
暴動の多くは有色人種が起こしているのも
これまた事実です。

私は、
（７発を背後から撃った、
　動画はあるかな……）

ネット検索して動画を発見し、
慎重に視聴した結果、
背後から撃った警官の動機を理解しました。

「いやいや、
　おいらも見たけど、
　動機も何もないでしょ。
　ただ、撃っただけでしょ」

いえ、２９歳のガタイの良い黒人男性は
白人警官の静止命令を無視し、
モスグリーンのクルマを
ぐるりと回り、
前の左扉を開け、
車内に身体を入れました。

「そうそう、　
　何も、抵抗しようとした訳じゃないじゃない。
　それだけで撃たれたんだ。
　めちゃくちゃだよ」

日本の感覚で言えば、
確かに、酷い。
ところが、
アメリカにおいて銃所持は自由であり、
ウィスコンシン州は暴動の最中です。

警察官の「「静止命令」」を無視して
自由に動き回る不審者は
黒人か白人の別なく、銃撃して静止させるべき
警戒対象であるのは言うまでもありません。

クルマのダッシュボードに首を突っ込む黒人男性は、
次に何をするのか？
隠し持っていた銃で反撃に出るのではないか？
そう考え、威嚇で銃を撃つ。
それでも動きを止めないから、
７発撃った……。
私にはそう思えました。

また、
至近距離から７発を撃ったにもかかわらず、
死亡していない事から判明する事実は、

☆☆殺害目的の銃撃ではないということ☆☆

当初、
””白人警官が黒人男性を背後から７発銃撃”
のニュースは、連日、ニュースで取り上げられるかと思いましたが、
詳細はニュース番組で語られることなく、
まるで、トランプ政権の驕り高ぶりが生んだ悲劇的な
扱いで、収まっているのも
事件の詳細が判明したからではないのか？
私にはそう思えました。

　　　
「でもさ、それって、あんたの思い込みじゃないの？
　警官が背後から７発も撃ったんだ。
　そこが問題でしょ」

そう、
ロジックを無視し、
行動だけから判断すると、
現実は悲惨な事態に追い込まれます。

日本は専守防衛ですから
相手から攻撃を受けて、
初めて反撃が許されます。

しかしながら、
銃を所持する相手であると、
相手が攻撃をした瞬間に
こちらが絶命する可能性が高い……。

もしも、
黒人が銃撃した後でなければ、
反撃できないとしたら、
警察官は職務を放棄し、
社会の秩序は、
北斗の拳の世界に陥ることでしょう。

「「警察官の静止命令」」。

それも４～５名の警察官の静止命令を
一切聞かず、自由に歩き回り、
自らのクルマに身体を
乗り入れて、何かを探していた
被害者が異常です。
　　
再度申し上げますが、
現在の
ウィスコンシン州は、平時ではなく
暴動、放火、略奪が
発生し続けている有事です……。
こうした背景を考えることが
ロジック。
発生した事象をはしょり、
自らの主張に都合の良い事実のみを
発信するのは、　
報道機関としてあるまじき行為。
結果、
テレビのニュース番組から
遠ざかっています。
　
まぁ、テレビのニュース番組を見ていると、暗くなるばかり。
とは言え、何も見ないかと言えば、そうでもありません。
私がよくチャンネルを合わせる番組は、
　〇１０万円でできるかな
　〇踊る！さんま御殿!!
　〇マツコの知らない世界
　〇プレバト！！
　〇ぐるナイゴチになります
　〇世界の果てまでイッテQ
　〇ＴＨＥカラオケ　バトル
　〇Ｍ１（漫才番組）
この程度……
あとは、
映画です。

私は、ニュース番組の関係者には眉をひそめますが
普段から尊敬しているのは、漫才師を含む芸人の皆さんです。
彼らは、
観客の動向を瞬時に理解し、
観客を爆笑の渦に巻き込む能力。　　
頭の回転は速く、瞬時の反射神経を磨き上げた結果でしょう。
　　
笑おうとしていない、
笑える状況に居ないお客さん達を
瞬間に笑顔に変えてしまう
あの爆発力！

これこそ、
平和の礎ではないか？
ニュース番組を見た
後味の悪い感覚を
癒してくれたのは、
ユーチューブで視聴した
　☆サンドイッチマンの漫才☆

銃の射撃音ではなく、
爆笑の声で
笑顔になりたい。

これからもそう願っています。

残暑厳しい８月の末に
　　藤　山　勇　司

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