「お金と時間」

 

「お金と時間」

 

9月12日、再び緊急事態宣言が延長されました。

いったい、いつまで続けるつもりでしょう?

 

「そりゃ、感染者を抑え込まなけりゃいけないからでしょう。

 あんたは、見た目強そうだし、

 コロナもよけて通るか、罹っても、

 ウィルスを喰っちゃうかもしれんけど、

 ご高齢の人は、そうはいかないんだよ」

  

確かに、

恐怖の感じ方は人それぞれです。

ただ、、、、

 

「ただ、何?」

 

コロナ騒ぎが世界中を覆いつくして

年を越すと2年です。

この大災害で被害を受けた方々、

特に、

お子さんのトラウマは想像を絶するものがあります。

 

「子供?

 子供は、そんなに病死していないでしょ。

 日本の20歳以下の死亡者は、

 確か、ゼロか一桁だったような気がするけど。

 高齢者が多いんじゃなかったかな」

 

”ゆとり世代”という言葉が、一時、流行りました。

詰め込み教育の弊害を鑑み、

子供は自由な時間を得るべきだと、

教育課程を削減し、

ノビノビと育てようという理念でした。

 

ところが、

ゆとり世代が社会に出ると、

やれ、

 

「常識が無い」

 

「こんな漢字も読めないのか」

 

「数学どころか、算数の基礎がない」

 

などと、散々な言われようでした。

結果、ゆとり教育には修正が加えられ、

今では、

小学校から英語が必須となり、

プログラミングやダンスも教育課程に追加されました。

 

「ゆとり、コロナ?

 関係ないじゃない。

 何が言いたいのさ」

  

2年前、

マスクをする人なんて、

珍しい部類でした。

 

会えば、笑顔を交わし

談笑し

時には、

ハイタッチをして

ハグをする人だって

珍しくありませんでした。

 

ところが、

街中を歩く今、マスクをしていないと

人々の冷たい視線にさらされます。

 

病魔の影響を受けづらい

子供たちも

 

「コロナに感染した子供たちが家の高齢者を死なせるんだ」

 

と、

とんでもないコロナ蔓延の原因のように

報道されてしまい、

クラブ活動は自粛に次ぐ自粛、

公園から子供たちの笑い声が消え、

あろうことか、

大学ではリモート授業が大半となってしまいました。

 

キャンパス生活は失われ、

クラブで汗流す経験もなく

バイト先は自粛に次ぐ自粛。

恋バナに花を咲かせることもなく、

夜を徹して議論し、飲み明かして

雑魚寝で爆睡することもなく、

 

ひたすら、

家に閉じこもり、

ゲームに興じ、

リモートの授業は、パソコンを開いているだけ。

試験は、ネットで検索してコピペした資料を

ちょこちょこ、と、オリジナリティ風味の味付けをして

メールで送信。

これで、大学生活と言えるのでしょうか?

  

経験するはずだった、

甘酸っぱい、

あとで

思い出すと汗が吹き出るような

青春の日々を

彼ら彼女らは

永遠に体験することはありません。

 

おそらく、

コロナが終息し、

彼らが社会人となったとき、

口さがない大人たちは

 

『コロナ世代』

 

と、陰口を叩くことでしょう。

 

コロナ世代の蔑称は、

子供たちの責任でしょうか?

 

仮に、年が明け、通常モードに戻ったとしましょう。

2年です。

経験するはずだった、貴重な2年という時間を

それぞれの子供たちから奪い去ったのは、

誰あろう、

私を含めた大人です。

 

58歳となった私の2年と

10歳の2年、

15歳の2年

18歳の2年、

重みも価値も全く違います。

  

人にとって、

お金と時間、どちらが大事か。

人類史の中で、問われ続けてきた根源的な課題。

皆さんは、どう思われるでしょう?

 

「時間と、お金か。

 そうだね、やっぱりお金かな。

 生活するには、お金がないとどうしようもないし、

 お金を稼ぐには働かないといけない。

 働くには時間がかかる。

 だろ?

 だったら、お金があれば、

 自由な時間がたっぷり手にはいるんだから、

 無尽蔵に使える

 魔法の財布があったらな。。。

 オレは今日にでも

 会社に辞表をたたきつけるよ」

 

魔法の財布ですか。

なるほど、

では、 一日どこからともなく

 1000円が、湧いて出てくる財布。

 5万円が、湧いて出てくる財布。

 10万円が、湧いて出てくる財布。

3つの財布が並べられていたとしましょう。

但し、

1日で使い切らないと、

その、魔法の財布は消えてなくなります。

お釣りもあるでしょうから、

誤差の範囲は5%!

1000円の財布であれば、50円

5万円であれば、2500円

10万円だと、5000円です。

 

「疑問の余地無く10万円だね。

 1000円が補充される財布はさ、

 あってもなくても同じようなもんだし、

 5万円だと、なんか中途半端だしね。

 10万円だと、色々買えるし」

 

言い忘れました。

ただし、換金できる物品の購入は厳禁です。

換金できる物品、

例えば、商品券や高級ブランド品などは

使い切ったとは言えないからです。

もちろんギャンブルもご法度です。

なぜなら、

使用して、増えるチャンスのある使い道に

あてはまるからです。

 

それでも10万円の財布をご選択するでしょうか?

 

「問題ない。

 10万円だろ?

 ホテルに宿泊して、

 高級レストランに行って

 時には夜の街で遊んで、

 王様のような暮らしじゃない。

 ホテルに飽きたらさ、

 世界中を旅すればいいんだし。

 絶対、使い切れるね」

 

おそらく、

楽しいのは3カ月から半年の間です。

それ以後は、

毎日10万円を使い切る生活に疲れ果ててしまい、

仕事になっていることでしょう。

10万円を1日で使い切るのは

一人の人間にとって、並大抵の努力ではできません。

 

人は、1日当たり、

1000円から10万円の間で生活している。

これが、

私の持論です。

 

日本において

1000円あれば、

なんとか、暮らしていけます。

1万円あれば、家族を持てます。

5万円あれば、人がうらやむ生活スタイルを維持できるでしょう。

ところが、

5万円の倍の10万円になると、

景色は一変します。

 

楽しいはずの浪費が、お仕事になってしまうのです。

お金は青天井に使えると、

勘違いしないでいただきたい。

 

人が使えるお金の量には限りがあるのです。

極論を申し上げますが、

寿命一週間の青年が、

1兆円の資産を受け取ったとして、

嬉しいでしょうか?

 

「一週間だからだよ。

 短すぎるぜ」

 

では、1年ではどうでしょう?

 

「1年?

 中途半端だな。

 1年後に死ぬのが分かってて、

 現金バラまいても、

 絶対楽しくないな。

 せめて、3年、いや5年。

 もうひと声の10年。。。

 10年後に、死ぬのがわかってて

 どうだろ?

 面白いか?」

 

お分かり頂けたでしょうか。

お金は時間の裏付けがあってこそ、価値を持つものなのです。

  

その貴重な時間を

子供たちから奪い去っているのが、

何あろう、

新型コロナ対策であり政策です。

 

もうそろそろ、

対策プランを根底から変えるべきだと考えます。

 

「どう変えろって言うのよ?

 他にやりようがないでしょ」

 

★ロックダウン

★ワクチン接種

★ソーシャルディスタンス

 

一辺倒から

イベルメクチンや抗体カクテルなど

安心安全な治療方法の確立です。

世に公開されているデータは、

新型コロナウィルスの脅威を増幅させるため、

かなり盛った数値です。

ですが、その数値を正確だと仮定して、

分析しても、

ウィルスが変異を重ねた結果、

感染能力は増したものの、毒性は弱まり、

死亡率は、インフルエンザの2倍弱。

  

イギリスのボリス・ジョンソン首相は、

7月の下旬に

経済再開を決断しました。

コンサートやスポーツイベントの入場制限を廃止し、

マスク着用強制もやめ、ワクチンパスポートも延期しました。

先進各国は固唾を飲んで見守っていました。

経済再開を断行して、ひと月半、

感染者(陽性者も含まれている)は未だに継続していますが、

死亡者は、激減し、

死亡率はインフルエンザよりも少し高いだけとなりました。

西側諸国は、

イギリスの結果に揺れています。  

 

「風邪ひいたの?お薬飲んでゆっくりしていなさい

 落ち着いたら、お粥つくってあげるね。

 なにか、あったら呼んで、いつでも一緒にいるよ」

 

新型コロナに感染したとしても

治療法が確立され、

市内の病院で治療が受けられるなら、

子供たちを学校から排除する理由はなくなります。

 

彼ら彼女らの貴重な時間を

大人達の勝手な都合で奪い続けてはなりません。

 

なぜなら、

彼ら彼女らの2年は、

私達と違い、光り輝くべき時間だからです。

   

皆さんは、どうお考えでしょうか?

 

以上、40、50年前に想いを馳せながら。

                      藤 山 勇 司

 

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