道程

僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため

高村光太郎 詩集『道程』より引用

 

 

 

「道程」

 

 

 

人は迷い、

戸惑い、

立ちどまり、

後ろを振り返り、

歯がみ、

座り込み、

最悪は、

命を絶とうとさえ、してしまいます。

 

今となっては、信じて貰えないかも知れませんが、

 

己の無力に絶望し

裏切りに唖然とし

世をはかなみ、

自らの人生に幕を下ろそうとしたことも

恥ずかしながら、

これまでの人生の中で存在します。

 

一見すると、

〇自信満々

〇傍若無人

〇我が道を行く

ように見えるかもしれません。

 

しかしながら、

人は、一皮むけば、

皆、同じようなもの。

大同小異です。

 

長い長い人生のように思えても、

100歳の長寿を迎えるのは、

男性で48人に1人

女性で12人に1人

では、倍の200歳は何人に1人でしょう?

 

そう、ゼロです。

 

老いも若きも

生きとし生ける誰も彼も

私もあなたも、

悠久の時間の中では、ほんの一瞬、

この世に存在を許されるだけのこと。

 

ならば、

生きる意味などないじゃないか。

そう思える。そう思えてしまう。。。

 

思うようにならないとき、

予想が大きく外れ、

己の存在を、

ゴミくずのように嫌悪してしまうとき、

人生に終止符を打とうと、してしまいます。

 

偶然と、

ほんのちょっとした幸運に恵まれ、

最悪の時を、乗り越え、

人並に家族を持ち、

3人の子宝に恵まれました。

 

だからこそ分かる。

 

人は、

『繋ぐ』 為に生きているのだと。

 

確かに、

生きている時間は、

悠久の時間の中では、

『ほんの一瞬』

かも知れません。

 

しかしながら、

私の命も、

誰も彼も、皆さんの命も、

 

命の連鎖の

大事な

欠かすことのできない

必要不可欠な

存在です。

 

子供の顔を見ればわかる。

彼らの先に、孫やひ孫や玄孫が、続いてゆく。

私の後ろに父母や祖父母や総祖父母

がいるように。

 

そして、

人は、遺伝子の引継ぎだけに終始することはありません。

 

こうして書いている言葉。

先人が悠久の時間をかけ、

〇物体の名称を考え

〇行動に言葉を与え

〇文法を整えた

からこそ、自らの考えを文章に残し、周囲に伝えることができるようになりました。

人類にとって、

文明や文化や科学そして芸能に文学そして、芸術や経済活動も

『繋ぐ』べき、

必要不可欠な

☆遺伝子☆です。

 

藤山家の3人の子供たちは26歳・23歳・21歳と

成人を超え、それぞれの進路も定まりました。

 

もしも、

あと、少し

いくばくかでも

この世に存在することを許されるならば、

願わくば

「貸家主義」を文化のレベルにまで押し上げたい。

 

不動産屋の餌食になるのではなく、

サラリーマンや自営業者が

本業の他に、収入の道を確保し、

自らの天職において、

己の良心に従って、

仕事を全うできる!

 

理想は、役職は課長代理だけれど

収入は社長よりも上のサラリーマンが

あっちこっちに、いる会社や社会です。

 

威張り腐った、

上司や役人や政治家には、

ビクビクしてもらいたい。

 

エゴや私欲を丸出しにして、

法律違反やパワハラがあったなら、

あっちこっちから

「なに、やってんですか?だめでしょう。そんなことしちゃあ」

と、声が上がる。

 

そうした、

人の身体で例えると、

免疫機能を実行できる

「経済的に自立した大家さん」

を続出させる仕組みを文化に昇華させたい。

 

そう、夢見ています。

 

それでは、

最後に、

私自身、心から尊敬する

彫刻家にして詩人の

高村光太郎(たかむら みつたろう)さんの

 

『道程』

を謹んで掲載いたします。

 

道程の「サビ」の部分である

☆僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る☆

 

は、ご存じかも知れませんが、

全文は、なかなか読まれていません。

 

ゴールデンウィークですから、

ゆっくりと、何度も

お読みいただければと、存じます。

 

きっと、

何か、感じるものがある。

心に湧き上がるものがある。

 

そして、

立ち上がり、一歩、

もう一歩、

と、歩いてゆきませんか?

 

『 道 程 』

作:高村光太郎

 

どこかに通じている大道(だいどう)を

僕は歩いているのじゃない

 

僕の前に道はない

僕の後ろに道は出来る

道は僕のふみしだいて来た足あとだ

だから

道の最端にいつでも僕は立っている

 

何という曲がりくねり

 

迷い まよった道だろう

自堕落(じだらく)に消え 滅びかけたあの道

絶望に閉じ込められたあの道

幼い苦悩に もみつぶされたあの道

 

ふり返ってみると

 

自分の道は 戦慄(せんりつ)に値する

支離滅裂(しりめつれつ)な

また むざんなこの光景を見て

誰がこれを

生命(いのち)の道と信ずるだろう

それだのに

やっぱり これが生命(いのち)に導く道だった

 

そして僕は ここまで来てしまった

 

このさんたんたる自分の道を見て

僕は 自然の広大ないつくしみに涙を流すのだ

 

あのやくざに見えた道の中から

 

生命(いのち)の意味を はっきりと

見せてくれたのは自然だ

僕をひき廻(まわ)しては 目をはじき

もう此処(ここ)と思うところで

さめよ、さめよと叫んだのは自然だ

これこそ厳格な父の愛だ

 

子供になり切ったありがたさを

僕はしみじみと思った

 

どんな時にも 自然の手を離さなかった僕は

とうとう自分をつかまえたのだ

 

丁度そのとき 事態は一変した

 

にわかに眼前にあるものは 光を放射し

空も地面も 沸く(わく)様に動き出した

そのまに

自然は微笑をのこして 僕の手から

永遠の地平線へ姿をかくした

 

そしてその気魄(きはく)が 宇宙に充ちみちた

 

驚いている僕の魂は

いきなり「歩け」という声につらぬかれた

 

僕は 武者ぶるいをした

 

僕は 子供の使命を全身に感じた

子供の使命!

 

僕の肩は重くなった

 

そして 僕はもう たよる手が無くなった

無意識に たよっていた手が無くなった

ただ この宇宙に充ちている父を信じて

自分の全身をなげうつのだ

 

僕は はじめ一歩も歩けない事を経験した

 

かなり長い間

冷たい油の汗を流しながら

一つところに立ちつくして居た

 

僕は 心を集めて父の胸にふれた

 

すると

僕の足は ひとりでに動き出した

不思議に僕は ある自憑(じひょう)の境を得た

僕は どう行こうとも思わない

どの道をとろうとも思わない

 

僕の前には広漠(こうばく)とした

岩疊な一面の風景がひろがっている

 

その間に花が咲き 水が流れている

石があり 絶壁(ぜっぺき)がある

それがみないきいきとしている

僕はただ あの不思議な自憑(じひょう)の

督促(とくそく)のままに歩いてゆく

 

しかし 四方は気味の悪いほど静かだ

 

恐ろしい世界の果てへ 行ってしまうのか

と思うときもある

寂しさは つんぼのように苦しいものだ

僕は その時また父にいのる

父はその風景の間に わずかながら勇ましく

同じ方へ歩いてゆく人間を 僕に見せてくれる

同属を喜ぶ人間の性に 僕はふるえ立つ

声をあげて祝福を伝える

そして あの永遠の地平線を前にして

胸のすくほど深い呼吸をするのだ

 

僕の眼が開けるに従って

 

四方の風景は その部分を明らかに僕に示す

生育のいい草の陰に 小さい人間の

うじゃうじゃ はいまわって居るのもみえる

彼等も僕も

大きな人類というものの一部分だ

 

しかし人類は 無駄なものを棄て(すて)

腐(くさ)らしても惜(お)しまない

 

人間は 鮭の卵だ

千萬人の中で百人も残れば

人類は永遠に絶えやしない

棄て腐らすのを見越して

自然は人類のため 人間を沢山つくるのだ

 

腐るものは腐れ

 

自然に背いたものは みな腐る

僕はいまのところ 彼等にかまっていられない

もっと この風景に養(やしな)われ

育(はぐく)まれて

自分を自分らしく 伸ばさねばならぬ

子供は 父のいつくしみに報いた気を

燃やしているのだ

 

ああ

 

人類の道程は遠い

そしてその大道はない

自然の子供等が 全身の力で拓(ひら)いて

行かねばならないのだ

歩け、歩け

どんなものが出てきても 乗り越して歩け

この光り輝やく風景の中に 踏み込んでゆけ

 

僕の前に道はない

 

僕の後ろに道は出来る

ああ、父よ

僕を一人立ちさせた父よ

僕から目を離さないで守る事をせよ

常に父の気魄を僕に充たせよ

この遠い道程のため

高村光太郎 詩集『道程』より引用

 

 

以   上

               藤 山 勇 司

 

 

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